院試に合格した内部生にどうやって勉強したか聞くと、皆、口を揃えてこういいます。
「授業でやったところを復習しただけだよ。あと過去問。」
ピンポイントで勉強できるから2~3ヶ月の勉強で済むんです。
外部生はこの情報を持っていないので、対策が非効率となり、不利になります。
逆に言えば、この情報を入手してピンポイントで勉強し、さらに上をいく勉強ができれば、内部生に勝てます。
上記をもう少し詳しく分解して言うと、
「授業で扱った単元を、教科書、講義資料、ノート、定期試験問題、過去問等で復習すれば十分」
となります。
そのための方法を順に説明して行きます。
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出題科目の確認
まず、出題科目を把握します。
これは、志望大学院の研究科、専攻のHPに載っています。
例1:東大・情報理工学系研究科・電子情報学専攻
数学
1 線形代数
2 解析(微分積分、常微分方程式など)
3 確率・統計
電子情報・専門科目(3問選択)
1 電気電子回路
2 計算機アーキテクチャ、論理回路
3 アルゴリズムとデータ構造
4 情報通信、コンピュータネットワーク
5 信号処理、情報理論
例2:工学系研究科・電気系工学専攻
数学(3問選択)
1 微分方程式
2 線形代数
3 複素関数
4 微分積分
5 フーリエ・ラプラス変換
6 確率
電気系工学専攻・専門科目(1~4、5~10から各2題)
1 電磁気学
2 回路
3 情報理論
4 アルゴリズム・プログラミング
5 コンピュータアーキテクチャ・ディジタル回路
6 情報通信・信号処理
7 電子物性
8 電子デバイス
9 制御工学・電気機器
10 電力・エネルギー
授業で扱った単元の確認(各科目の重要単元リストを作成)
次に、各出題科目に対して、授業で扱われた単元を確認していきます。
専攻HPに重要単元一覧(キーワード集)として公開されている場合がある
ない場合は、シラバスで扱う単元を調査
まずは、時間割で授業名を把握。例えば、
東大工学部の電子情報工学科・電気電子工学科の時間割
東大の学び UT-LIFE
そして、授業名でシラバスを検索。
東大シラバス検索システム(学部後期課程の授業のみ)
これらを用いて、授業で扱った単元のリスト(各科目の重要単元リスト)を作成します。
道具を揃える
次に、勉強道具をそろえましょう。
教科書を入手
本ブログで電気情報系のものはまとめてあります。目次からご覧下さい。
講義資料、ノート、定期試験問題・解答を入手
担当の先生が公開している場合が結構あります。
「大学名+教科名」でぐぐってみてください。
また、クラスwikiなどにシケプリ等と一緒にUPされている場合もあります。
院試過去問を入手
専攻HPに載っています。
院試過去問解答を入手
内部生のwikiで解答を共有している場合があります。
また、院試合格者ブログで、解答例を公開しているところもあります。
過去問を解きまくる
では勉強を始めましょう。いきなり過去問から挑戦。これが最も効率的です。
上記の道具をフル活用して過去問を解きまくりましょう。5年分くらい。
特に、頻出分野はしっかりマスターしておきましょう。
また、上記で作成した重要単元リストに、勉強済みの単元に印を付けていきましょう。
シラバスを印刷してチェックを入れていってもいいです。勉強の進捗管理です。
補充
重要単元リストのうち、院試でまだ出題されていない単元は、今後出る可能性が高いです。
参考書を読むだけでは身に付きにくいので、どこかから問題を探してきて演習。
・定期試験問題、シケプリで演習
・他の類似専攻、他大の同専攻の過去問を解く
東大情報理工を受けるなら、東大電気系、東工大計算工学、阪大情報科学など。
・教科書の解答付きの演習問題を解く
・院試問題集を買って解く
以上、授業で扱われた重要単元を過去問その他で漏れなくマスターすれば院試対策はばっちりです。
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