東大院試の倍率推移

※データがかなり古くなっていたので更新しました。

年々、他大学からの東大大学院受験者数が増えていると聞きます。

実際にどれくらいか、データが公表されている工学系研究科のデータを元にグラフを作成してみました。

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志願者数と合格者数の推移

まず、志願者数と合格者数の推移を内部(東大)、外部(他大)別に見てみると次のようになります。

2009年頃までは外部受験者数が上昇していましたが、2009年〜2011年をピークに、それ以降はやや落ち着いています。
それでも、毎年内部生を上回る数の外部生が挑戦し、かなりの数の外部生が合格を勝ち取っているという状況は変わっていません。

これを合格率・倍率で見てみると次のようになります。

合格率・倍率

総合倍率は約1.8倍。大して高くありません。

外部合格率(=外部合格者数÷外部志願者数)は約36%です。
つまり、他大でも3人に1人は受かるということです。

また、内部合格率(=内部合格者数÷内部志願者数)はあまり変化がなく約82%です。
つまり、東大生でも5人に1人は落ちます
これは結構意外です。

外部からの挑戦者が増えてきて東大生も以前よりしっかり準備するようになってきているはずですが、それでも合格率は横ばい、東大生でも2割落ちるという状況は変わっていません。

「他大っていっても難関大でしょ?」と思う方もいるかもしれません。
確かに私の知ってる限りでも、東工大からの合格者が結構います。

ですが、電通大、都立大、理科大、日大・・・などの方も結構います。

データでは、内部合格者数≒644人に対して、外部合格者数≒360人。
360人もいるんですから、難関大でない方も結構いるでしょう。
人気の本郷の工学系ですら、4割も他大なんですよ?
十分下克上が可能だということです。

なぜか?

大学院入試(院試)は基礎的な、言い換えると、教科書通りの問題しか出題されません。
地頭の良さはあまり関係ないんです。

また、院試は選択問題制で、かつ、問題間で難易度に大きく差があります。
だから、教科書レベルの問題を広くマスターし、本番で難問を避け、易問で高得点を取ればいいんです。

しっかり準備をするだけ。
これまでの学歴なんか全く関係ありません。

と、近年こんな状況です。

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